北前船寄港地加茂

 令和元年5月20日(月)文化庁より「北前船寄港地」として加茂が日本遺産追加認定を受けました。県で北前船の寄港地となったのは酒田市についで加茂が2つ目。鶴岡市の日本遺産としては出羽三山・サムライシルクに次いで3つ目の日本遺産となりました。

 昨年の8月29日にANA総合研究所の方々が加茂にお見えになり、最後の追加認定になるだろう寄港地の選定の視察にお越しになりました。結果は来年の春にということで、待ち遠しく待っておりました。認定の連絡を受け、是非とも加茂で記者会見を行いたいという鶴岡市さんの要望で、北前船で運ばれた釣鐘がある浄禅寺(西方信夫住職)で行われ、北前船で加茂を訪れた船員たちが作ったといわれる「泊町大黒舞」を保存会(代表冨塚壽一氏)の方々より披露していただき、賑やかな認定報告会となりました。

 今後も情報を皆様に配信いたします。加茂ホームページにもアップ中!6月の加茂広報でもまたお知らせいたします。

加茂歴史探訪看板について

明石山 龍宮寺(天台宗)
春日神社
熊野神社
極楽寺
本獄山 海印寺(曹洞宗)
不退山 安養寺(浄土宗)
海聚山 常福寺(日蓮宗)
熊耳山 少林寺(曹洞宗)
華蔵山 白蓮寺(曹洞宗)
西栄山 浄禅寺(浄土真宗)
遊郭跡地通り
新地 稲荷神社と北前船絵馬
秋野茂右衛門家
尾形家丸鳥の蔵と聴濤館
桜が丘(恵比須山)
日和山(日和山山道)
白山小路と舟溜跡
加茂港の防波堤・岸壁と赤灯台 安養寺川アーチ
八満山 妙定寺(日蓮宗)

加茂周辺のお寺&神社

① 本獄山 海印寺(曹洞宗)

宝暦9(1758)年、秋野茂右衛門家が加茂に定住して菩提寺を建立しました。
鶴岡市馬町の正法寺二世・傑山空広和尚を勧請して海印寺が開山しました。 本寺は正法寺です。

② 明石山 龍宮寺(天台宗)

創立は天安2(858)年、開山・開基は慈覚大師です。
本寺は滋賀県大津市の延暦寺で、庄内33観音霊場の25番札所となっています。
地元では「明石様」の名で親しまれています。

③ 不退山 安養寺(浄土宗)

京都・知恩院の高弟善誉英公上人が創建といわれています。寛政7(1795)年に焼失し文化4 (1807) 年に再建されています。
それ以前も2回火災がありました。

④ 熊耳山 少林寺(曹洞宗)

元和9(1623)年の創立です。達磨大師を本尊として安置しており、達磨大師とゆかりがある中国の少林寺と寺号を同じくし、全国的に曹洞宗寺院としては異色です。境内は960坪あり、山門は大海を航海したと思われる大きな船柱や板をそのまま使用して造成されています。本寺は鶴岡市下川の善宝寺です。

⑤ 華蔵山 白蓮寺(曹洞宗)

寛永19(1642)年に開山されました。
今の場所に移ったのは約130年前ですが、昔は、現在の加茂郵便局の近くに建っていたと言われています。

⑥ 八満山 妙定寺(日蓮宗)

昭和4(1929)年に日蓮宗徒・守山妙定尼がこの地に草庵を建てました。修行中の妙定尼に守護神・明石大明神より、日蓮聖人が竜の口の法難に遭い、佐渡の国に流罪の途中、角田の浜で七つ頭の大蛇を退治した故事にちなんで、「厄除けの豆まきを始めよ」というお告げがあり、それ以来、毎年2月16 日に行われる 「妙法厄除豆まき」の寺として知られています。

⑦ 光明山 極楽寺(曹洞宗)

創建は建久年間(1190〜1198)です。
寛政年間(1789〜1800)に鶴岡市の善宝寺の第26世大雲和尚の時に曹洞宗に改宗し同寺の末寺となります。昭和初期に裏山から出土した宝筐(ほうきょう)印塔は県の有形文化財に指定されています。

⑧ 西栄山 浄禅寺(浄土真宗)

文明6(1474)年浄土真宗第8世中興蓮如上人の弟子・寂蔵坊が越前吉崎(福井県)より聖徳太子尊像を与えられて加茂の浦に着き、高館山の麓の通称・東山に草庵を結び「寂蔵寺」と称しました。
寛文12(1672)年、本願寺の寂如法主より「浄禅寺」の寺号を賜りました。詩人・茨木のり子の菩提寺です。

⑨ 海聚山 常福寺(日蓮宗)

慶長5(1600)年の創立で、京都・本園寺の末寺です。
文久元( 1861)年の類焼により本堂や寺宝など焼失し、大正13年に本堂、庫裡を再建復興されました。
平成9年に檀徒会館「たちばなJ が完成しています。

⑩ 熊野神社

加茂字加茂1 番地にあり、文治3年( 1187)出雲圀八束郡熊野村より御分霊を勧請しました。明治9年2月24 日には村社に列し、毎年8 月15 日に祭事を行っています。

⑪ 春日神社

創建年代不詳ですが、社伝によれば清和天皇の御宇貞観7年( 865)大和国奈良春日神社より勧請し、春日大明神と称したと云われてしいます。