「加茂八景 第八景」:歩いてみたい「鉄門海の道」と「石切山」
〜加茂の文化遺産を愛する会〜

「加茂八景 第八景」:歩いてみたい「鉄門海の道」と「石切山」

加茂坂古道物語

 港町加茂では明治の頃、物流がさかんになり1891年加茂隧(ずい)道(どう)が開通しました。しかし、それまでは加茂山系を越える山道を背負子(しょいこ)達が物資を背負って運んでいました。加茂から大山に抜ける山道には、岩倉道(大山馬(うま)町(まち))や加茂峠(菱津(ひしつ):今の加茂坂トンネルの上を通る)を通る加茂坂道などの古道があり、加茂峠を通る古道の1つに、約200年前(1812年)湯殿山行者鉄門(てつもん)海(かい)が新しく切り開き、明治(1871年)初め鉄門海の遺志を受け継いだ鉄(てつ)竜(りゅう)海(かい)が峠を切下げ拡幅工事をした古道があります。その古道には、参(まい)り墓(はか)などがあり当時をしのぶことができます。

(新生「加茂の文化遺産を愛する会」升川繁敏

 鉄門海が開削し、鉄龍海がなしとげた「加茂古道」は、残されている石像文化財や古文書を手がかりに歩いてみたい「加茂の歴史文化遺産」です。

 「石切山」から切り出された「加茂石」が「石積の町加茂」の景観をつくっています。湧水が湧き、雪割草が咲く「石切山」は加茂の歴史遺産であり自然遺産です。